CATEGORY : 院長 佐々木真啓のつぶやき

最後の講義 保坂正康

 

Eテレの再放送 「最後の講義」 先日感銘を受けた番組です

 

佐々木は、昭和史研究家の、半藤一利と保坂さんの書籍を沢山愛読しています

 

でも実は、30年以上前の20歳代の頃は、半藤さんと保坂さんは左翼と思い込んで敬遠していたんです

 

当時は、保守・右思想の著者がベストセラーとなって人気だった時代背景でもありました

 

しかし30歳の頃、テレビで小学生の時に劇場で観た映画の再放送を観てから考えを改めました

 

その映画は、

 

 

1978年夏休み公開の映画で、連日超満員の「さらば宇宙戦艦ヤマト」でした

 

考えを改めたきっかけが、映画のクライマックスシーンです

 

 

沖田「お前は立派に成長したヤマトの艦長だよ。古代、ヤマトの艦長ならヤマトを信頼するんだ

古代「ヤマトを信頼する?」

沖田「そうだ、お前にはまだ残されているじゃないか、戦うための武器が

古代「お願いです、沖田さん。教えてください。どこにあるんです、何が武器なんです?」

ヴェルディの星
沖田「命だよ。お前にはまだ命が残ってるじゃないか。なあ古代、人間の命だけが邪悪な暴力に立ち向かえる最後の武器なのだ。素手でどうやって勝てる。死んでしまって何になる。誰もがそう思うだろう。わしもそう思うよ。男はそう言う時でも立ち向かって行かねばならぬ時がある。そうしてこそ初めて不可能が可能になるんだ。古代、お前は生きている。生きているじゃないか。ヤマトの命を生かすのはお前の使命なんだ。命ある限り戦え。わかるな古代…」

 

1978年当時は、敗戦からまだ33年です それでも1945年に起きた悲惨な行為

 

自殺攻撃の特攻を私達多くの大衆は、敗戦後の30年経っても奨励していたんだなということでした

 

劇場で観た当時は、まだ小学生で無邪気に感動して涙をながしていました

 

私の記憶では、多くの大人の観客も涙していました 皆皆がよかったと感動していたと思います

 

映画の公開当時は情報がまだ少なく、特攻という行為を、皆が神秘的な行為と捉えていたと思います

 

 

作品の最後も有終の美という形でしたので、9月に登校した小学校でも

 

多くの同級生が劇場で観ていて、ヤマトスゲーなんて声が皆々からあがっていました

 

しかし翌年の1979年..........................?

 

 

 

何故か新シリーズが、テレビで放送開始となりました

 

もう2度と姿を現すことはありません と言ってのに 1年も経っていないのに…..

 

この時大人って汚いな という感情をもちました (;^_^A

 

そしてその疑念は、歳を重ねていくと

 

日本語って綺麗な言葉で、上手い事 誤魔化すことが多いんだなと気付くようになりました

 

特攻の本当の意味は、特別に編成して攻撃する 特別攻撃隊です

 

この文字の中には、体当たりして自爆する自殺攻撃の意味は無いんです

 

本音を隠して、なんとなく察せよ、自発的に志願せよ、

 

体当たりしろと言えば、国民から批判が噴出し、特権階級層の責任問題となるから

 

今でいう空気を読めや、忖度してねだったんです

 

敗戦から33年経過しても、映画の製作者達は、戦前の指導者と同じような思考のままで

 

将来のある20代の若者二人に自爆させて、多くの大衆の命を救う形で物語は完結となりました

 

自爆攻撃の直接的な指導には、幽霊となった沖田艦長を利用して誰も責任を取らない、

 

うやむやで、あやふやの日本的な手法となりました

 

このあたりの脚本が支持される原因は、本音で話すことから逃げる国民性にあるのかと思っています

 

40歳くらいから、半藤さんと保坂さんの書籍を読み込んでいくと

 

 

利口で賢い人ほど、逃げ足が速く得をし、お人好しで優しい人が損を被る時代が

 

昭和の本質だったんだなと理解しました

 

 

ファシズムが影のように歩いているという保坂先生の提言は、

 

まさに民主主義の本質だなと番組を観ていて思いました

 

最近は、「寄りそう」という綺麗な日本語が流行していて、

 

物事の根本的な解決法を導き出すことから逃げて、先送りにする事が目立ってきました

医療の分野でも必要の無い医療の増加によって社会保障費=国民の税負担の増加が抑制できていません

結果、損を請け負うのは、10歳~30歳代の将来のある若い人々となっています

佐々木歯科では、説教臭いかもしれませんが、誤魔化しの医療だけは、しないようにと日々心掛けています。

 

佐々木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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