今では何処の本屋でもベストセラー1位 オーディオブックも1位 図書館の貸し出し待ちランキングも常に上位
本が売れない出版業界において社会現象に近い程売れている、業界の救世主的作品です
「泣けない、エモくもない、事件もない、ダークさも無い、」なのに読む人々を惹き付ける魅力
佐々木なりに思うことは
現実の厳しい世相に、疲れていている人が成瀬を読むと 心地良い読了感となるからかなと思っています
現実は甘くないよ、それファンタジーだよ、お花畑だよ、自己責任だよ、と厳しい指摘が多い現実社会に
もうお腹いっぱいです! 聞きたくないよとの方が多くなっているかなと
宮島さんの作品には
しらけ世代というか不利益に対して責任転換をする大人=知らんがな や 知らんけどと言って
最終的に責任を持ちたがらない大人が登場しないことの安心感があるのではと思っています
そして若い世代の方々が共感したり憧れたりするのは、大人を頼らずに自ら道を切り開いていく中学生
人気漫画家の東村アキコさんのご指摘が適格かなと思っています
佐々木が感じている成瀬の印象は
利己的ではなく、利他的な行動が多いことの魅力です
成瀬さんの行動は、常に利己的な目線ではないことが、令和世代に共感を得ていると思っています
感動ポルノと揶揄される昭和や平成によくあった打算的さは、見透かされている時代です
得をする普通の人になりませんか と問いかけられているように思っています
この精神は
滋賀県発祥で有名な、近江商人の三方良しの精神かと思っています
近江商人がなぜ全国的に発展したかは以前の記事で書きました(湖東の歴史)
まとめ
佐々木は以前にも 何回か紹介していますが 成瀬さんのように自分なりの規範があります
楠作品に登場する 「悪いコトはしない」「人の気持ちになって考える」
成瀬さんも同じと思いますが、この二つの精神を大切にしています。
一例 佐々木歯科では、治療のため除去した金属は、破片も含めた全てを患者様にお返ししています
上の写真の銀歯くらいだと「家族で外食一回分くらいになると思いますよ」と説明しています。
佐々木