CATEGORY : 院長のつぶやき

ダイバーシティと和洋折衷

 日本人は単一民族ではないものの、限りなく単一民族的です。みんな似ているし、

争いはあまりないし、言葉もそう違わず、結婚・就職の差別も世界的に見れば

とても少ないとされています

反面多様性がないことから新たな文化を育むイノベーション能力が低いことが指摘されています

世界の様々な国や民族の文化交流から見た場合、日本人の民族への理解

「民族偏差値」は、世界最低レベルと指摘されています

前澤氏の反論文も話題となりました

 

日本人は最新のDNA解析から、3民族の集合体とされています しかし150年程前では、韓国から集団で移民してきた

弥生人とその前に移民してきた縄文人とが交雑&同化して形成された大和民族の単一だったと考えられています

このあたりは以前の記事で紹介しました

ちなみに隣国は 4000年以上の歴史で大きな民族紛争や民族浄化などは行わず、

56の民族が、交雑&同化を繰り返して現在に至っています その内訳は漢民族が主体となっています

なぜ漢民族かというと漢字という文字文化をイノベーションしたことで他の民族より優位となり

やがて他の民族も意思統一や連絡ツールとして便利な漢字を公用語して採用していったからです 

この便利な漢字文化は近隣アジア諸国にも広がりました

日本も大和民族が採用して出雲国などを滅ぼし(勝者の歴史観で国譲り)現在の大和民族単独支配が形成されていきました

もう少し深堀りすると56の民族の中で、隣国は歴史的に、3つの民族が皇帝となり国を支配していた時がありました

しかし、いずれの支配者も支配はするが、他の民族の文化までは、支配しようとはしませんでした

この要因には漢字という便利な共通文字が大きく貢献したと考えられています

近年でもいろいろ民族自治を求める騒動は起きていますが、数千年に及ぶ一貫した政策として

自治を求めず、政治に口出しせず支配を受け入れ交雑と同化を受け入れた民族(朝貢と冊封など)には、

個々の宗教や文化は認め、莫大な国家予算でインフラを整え、仕事を与え、家族が一家団欒できる環境を与えますよという政策を続けいています

13億人の国民が飢えず食事に困らずに生活できる環境作りが大切とする政策で、世界的に見ても成功しているかと思います

国家百年の計(一樹百穫)とも呼ばれ、最初の世代は騒動を起こしますが、時代が進み世代交代していくと

現在の50以上の少数民族は、自分は何々族だけど中国人だと自然に主張するように変化しました

理由は漢民族意外の少数民族には、優遇措置が多く実行されているからです(例 一人っ子政策の対象外や大学入試での優遇など)

歴史を見ると隣国は、上記のような優遇措置が破綻し、市民に経済的困窮と飢餓が起こった時に支配者の交代が起きます

解りやすくいうと民衆が飢え、食事に困ると民衆一揆が起こり、国の支配者が変わっていく歴史の繰り返しでした

現代では、鄧小平の改革開放政策で国全体が富裕となり、一部の富裕層に富が集中する経済格差予防のため

共同富裕政策への転換をしました この転換政策は、これまでの皇帝達の失敗から学んだようにも感じています

日本のメディアは資本主義政策からの離脱で社会主義への逆戻りだと批判していますが、この先どうなるか

佐々木はとても興味深い政策だなと感じています あと数年で結果がでるかなと思っています

まとめ

世界を見ると現在も続く民族紛争の歴史です 紛争を未然に防いでいくにはどうしたら良いか

残念ながら日本の先輩方は、過去にアジア諸国に対して文化の支配をしてしまい、

沢山の苦痛を伴う加害を与えてしまいました あの時の失敗を繰り返さないようにすることが責務と思っています

前澤さんの提言には一理あるかと思いますが、これから新時代を背負っていく世代には

国内に増加していく多民族との方々と、お互いに文化や宗教や価値観を尊重しながら、

共存共栄していただきたいと考えています

古くなった価値観を脱ぎ去り、新しい価値観を寛容な気持ちで受け入れてほしいいなと思っています

最後

約2000年程 単一民族だった私達がいきなりダイバーシティの受け入れは困難ですが

和洋折衷くらいなら取り組めるかと思っています

最終的には

隣国のような形態 大和民族主体の多民族国家となっていくことも選択の一つかなと思っています。

佐々木

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