先日市の図書館で面白い書籍を借りました 2024年発刊 最新の滋賀県湖東地域をまとめた歴史本です
滋賀県湖東地域は古墳時代に韓国(百済 新羅)から移民してきた人々が開発した町として
昨今注目されています そしてそのことがとても解りやすくまとめられています
以前紹介したYouTube動画の日本人の最新DNA解析からも、
近畿地方に住む日本人の源は、現在の中国 それも東北部から朝鮮半島を経て移民してきたホモサピエンスと判明しています
もう少し深堀りすると、滋賀県では弥生から古墳時代付近で、
渡来人=韓国の百済や新羅からの集団移民が多く居着くことになります、特に近畿地方は「秦氏」と「東漢氏」が
縄文時代付近に東南アジア&中国&シベリア地方から移民してきたホモサピエンスと
交雑&同化していき、現在の日本人と呼ばれるホモサピエンスとなったと考えられています
「韓国からの移民は、先進的な文化や技術を日本に広めました、仏教伝来も韓国の百済や新羅からです」
「多くの有能な移民は、はた織り技術や土木や治水や文字文化を習得しているため記録や文章能力に優れ
大和王権のもとで、大変重宝され活躍し、その後勢力を拡大ていくこととなります」
最近話題の柳井会長の提案 有能な渡来人を多く招き入れ新たな交雑&同化を促しています
反対に
渡来人や渡来文化との共生より、縄文人(日本人)だけの文化を大切にしようとの反対意見も興味深い提案かと思います
歴史は繰り返しているなと感じています (;^_^A
まとめ
佐々木が特に今回の書籍で興味深かったのが
滋賀県湖東地域=東近江市の市民はとても裕福だったということです
武士よりも裕福だった理由は、
東近江市は徳川本家 彦根藩領だったので、年貢=税金がとても優遇されていた地域だったからです
湖東の年貢比率=税金比率は、4が税金 6が取り分となる優遇された地域でした
地政学的にも、湖東は平野で琵琶湖に注ぐ流入河川からの水が豊富なため米の収穫量も多い地域です
余った米を近江商人に売ることで、湖東の市民は皆が裕福となりました
他にも自家栽培の野菜を売ったり、内職から得た収入に彦根藩は、無税とする優しい政策を採用します
湖東地域の市民は副収入も増え、ますます豊かとなりました、そうなると市民の消費行動は旺盛となり、
仲介役の近江商人は江戸時代からさらに繁栄し、徐々に全国展開し、勢力を拡大していくことになりました
ちなみに日本の他の地域、一般的な江戸時代の年貢=税金比率は
「百姓」=農民は、収穫高の5割、ひどいところでは6~7割を税金として納める
『百姓は、生かさぬよう、殺さぬよう』『胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど 出るものなり』
との考え方でした
私の住む湖東地域は、全国的にみてもかなり優遇されていた地域だったんです
最後です
今回の最新 湖東の歴史を読み込んでいくと
滋賀県の湖東地域に商人が多く生まれた理由の一つとなったのが
彦根藩の優遇税制による市民の豊かさだったことに驚きました
歴史を探っていくといろんな事柄が繋がっているんだなと興味深かったです。
佐々木
PS
現代でも国の財政政策には、両論が常に議論されています
彦根藩の優遇税制による繁栄は、地政学的に日本全国から見た場合
滋賀県湖東地域は、かなり恵まれた土地だから成功したとも思っています
地政学的に優位な土地だからこそ、徳川が自身の領地として保持し続ける訳で、
ある意味、何をしても ある程度成功する土地だったとも考えられています
佐々木は、日本は南北に長い土地を持ち、地政学的に優劣の差が大きい国と思っています
合衆国のような地方分権を進めて、その土地土地に合った税制政策が理想かなと思っています
昨今ユタ州ソルトレークシティーが住みやすい街ランキングも上位で人気だそうです
佐々木が子供の頃のユタ州のイメージは、新興宗教の方々が住むことを許された辺境の地というイメージでした
空気が全米で一番乾燥していて、雨が少なく冷害で作物は育ちにくい、塩分の多い街でした
しかし、法人税を含む州税をどこよりも安く企業にも優遇的な誘致活動をしたことで人気の町となっているようです
冬は長くとにかく寒い、秋と春は短く、すぐ猛暑になり気候的には快適ではない都市が人気なのが現代です
税金は除き、気候的に見て一番住みやすいのはカルフォルニアを中心とした西海岸です
晴れの日が多く、気候も穏やかで、冬も暖かく、夏は暑すぎない、地政学的には一番ですが税金が高く
富裕層と貧困層が暮らす都市のイメージへ変貌しつつあります
資本主義、民主主義の日本で人口減少が加速していく未来を考えて、地方分権は一考の余地があると思っていますが
日本人の国民感情や情緒からは、まだまだ少し時間が必要かなとも思っています。(;^_^A