今回は、佐々木が考え、医院で実践している歯周病対策を紹介します
写真の患者様は、かれこれ14年程、年に3回程のペースで歯石除去に来院される患者様です
生活習慣は、1日2回(朝と夜)の歯磨きで、歯間ブラシの歯間清掃は、0回です
当時は、最低1日3回以上の歯磨きと歯間ブラシの歯間清掃も3回ですよと説明すると
「はいはい」 と軽く受け流されてしまいました (^-^;
でも当院を気にいってくれたのか その後年に3回程のペースで歯石除去に来られました
ここであえてレントゲン説明をします
初診時と昨年に撮影した歯全体が解るレントゲン写真です
観ていただきたいのは、この13年間 佐々木は歯を1本も治療していないことです
おこなったのは、歯のクリーニングのみです
違う歯科医師が観れば、あの歯は治療した方が良いと思う歯も数本あるかとも思います
しかし佐々木は、あえて治療をしないでいました
佐々木歯科に来ると、「疑わしきは罰せず」「寝てる子をわざわざ起こさない」等の説明をよく受けます
その事を踏まえて、これから この患者様の経過を観ていただきます
初診から7年程経過しました、歯磨きは1日3回に増えました
歯間ブラシによる歯間清掃は、1日まだ0回です
初診より歯磨きの回数が1回増えたことで、茶渋の沈着量は少し減りました
「歯間ブラシを1日3回すると歯石がつかなくなりますよ」毎回説明していますが
いつも「はいはい」といって帰られます (^-^;
ではその後
初診から10年経過しました
生活習慣は、1日3回の歯磨きと夜1回の歯間ブラシによる歯間清掃に変化していました
1日1回の歯間ブラシが増えたことにより歯石の沈着が以前より減少しました
「歯間ブラシを1日3回に増やすと歯石はつかなくなりすよ」と説明すると
やっぱり「はいはい」といって帰られます (^-^;
そして先日、今年最後のクリーニングに来院された時の写真です
生活習慣は、1日3回の歯ブラシと1日3回の歯間ブラシに変化していました
結果、歯石&茶渋は ほぼ無しといった状態で歯周病検査も異常なしの健康な口腔環境となりました
患者様 「そーいえば佐々木歯科に来るようになってから歯の治療しなくなったな」
「昔はよく虫歯ですよ治療しておきましょーと言われ、歯削られたんだけどな」とおっしゃっていいました
佐々木 「それは〇〇さんの生活習慣が変化したからですよ」と説明しました
そして「私・佐々木は1日6回の歯ブラシと1日6回の歯間ブラシ&フロスをしています」
〇〇さんもいかがですか?と説明すると 「はいはい」といって帰れらました
来年来院される日が楽しみです (^-^;
追記
そして最近の来院が、2023年の年末頃 初めての来院から17年後
歯石や茶渋が付いていない状態で来院 歯周病検査異常無し 健康な状態でメンテナンスに来院
ここ数年来院は、年3回から年2回に減少
佐々木がこれまで治療をしたことは、17年間ゼロ
個人の医院経営から見ればマイナスの患者様です
しかし社会全体から見れば、プラスの多い患者様で佐々木自身嬉しく思っています
ではもう一人の患者様を紹介します
5程前に当院にクリーニングで通う奥様の紹介で、初診となった患者様です
生活習慣は、1日3回歯磨きと1日1回の歯間ブラシでした
佐々木 「1日3回の歯ブラシと1日3回の歯間ブラシをすると歯石はつかなくなりますよ」と説明しました
それから写真の患者様は、年に4回程のペースで夫婦で通われるようになりました
そして今朝、今年最後のクリーニング前の写真です
歯石も茶渋も付いておりません
生活習慣は、1日3回の歯ブラシと1日3回の歯間ブラシに改善しています
しかし患者様は、「たまに茶渋がつくんだよ そこはどーしたらいいの?」
そこで私・佐々木は、マスクを外し、自分の歯を見せて
「私は、1日4~6回程コーヒーのブラック」好んで飲んでいますが、茶渋ついていますか」
患者様「ついてないね、なんで?」
佐々木 「歯磨きが1日6回、歯間ブラシとフロスが1日6回だからですよ」
患者様 「歯磨き粉は何使ってんの」
佐々木 「妻が安売りの時スーパーで買ってくる虫歯予防の歯磨き粉(クリニカ)ですよ」
大事な事は、湯飲みやマグカップも飲んだ後 すぐ洗わず放置していれば、茶渋はつきます
歯も同じで、飲んだら放置せず、歯を磨いておけば茶渋はつかなくなるということです
最後です
佐々木歯科には、今回の患者様のように、10年以上歯の治療もしていないのに通われる方が多くおられます
しかし、大切な事は、佐々木歯科に通う事ではなく、生活習慣を整えることです
その動機付けに、佐々木歯科をご利用いただければと思っています。
佐々木