CATEGORY : 院長 佐々木真啓のつぶやき

東京ブラックホール バブル崩壊の原因

 

先日放送されていた NHKのスペシャル番組

 

佐々木が特に興味深い考察と感じたのが

 

バブル崩壊の原因分析でした

 

これまで経済紙などのバブル崩壊の原因分析は、

 

公定歩合の引き上げの結果として起こった事とされていました

 

しかし、当時大学生でバブルを実体験していた佐々木は、府に落ちませんでした

 

1990年 正月明けると いきなり世界が変わるような出来事だったからです

 

今回のNHKスペシャルで、初めて ストンと府に落ちる考察がありました

 

それは

 

ウォール街だったんです。バブル崩壊を虎視たんたんと狙っていたアメリカの証券各社は、

年が明けると激しい「売り」を同時に浴びせはじめました。

彼らは、当時日本でまだ浸透していなかった「裁定取引」という複雑な手法を使いました。

裁定取引とは、先物と現物を同時に売買しながら、その価格差を利益とする先進的な手法です。

 

やはり組織的かつ作為的な操作による急激な下落だったんですね

 

そのことを当時の仕掛け人のアメリカ人が、番組でコメントされていました

 

元モルガン・スタンレー証券 日本支社長 ジャック・ワッズワース氏

「当時、日本の株式市場は過大評価されていました。暴落は当然の結果でした。

しかも、日本の投資家で『裁定取引』を理解する人はほとんどいませんでした。暴落しているときに買い続ければ、大損するのは間違いありません。

私たちは当然のことを行い、日本が間違っていたのです。それは日本の投資家の責任でもあります」

 

日本企業の方もNHKの取材にコメントされていました

 

元野村投信トレーダー 近藤駿介氏「締め上げてやれば、相手はギブアップすると。資金の量で、野村が負けることはないと思っていたんです。売り物のかたまりを買っても、まだ売り物が出てくるという。

もう誰が売ってきているんだ?っていう。不気味ですよね。もう何が起きているのか正確に分かっていない。見えない所から弾が飛んでくるような

野村投資 近藤氏「今だから解りますが 機関銃に竹やり で向かっていたんですよ

今の人から見ると愚かだと思うかもしれないけど、当時は真剣だったんです。気が付かなかったんです」

 

ジャック・ワース氏「 はじめから勝負は見えていましたよ 」

近藤氏 「 一日に何兆円と取引するファイナンスが相手では、投資信託は勝負にならなかった 同僚も病気になったり、亡くなったりしました」

 

この大失敗は、過去にも同じ過ちをしていました

 

1942年6月 ミッドウェーでの大敗北でした

 

アメリカは、日本には浸透していないレーダーと暗号解読など日本が理解していない戦術で大勝利を勝ち取りました

 

この敗戦で潮目が変わり、ドミノ倒しとなり その後 無条件降伏となりました

 

結果 多くの日本人の命と国家財政800兆円の損失となりました

 

戦後復興には40数年の歳月が必要でした

 

番組の最後のまとめとして 1990年代のバブルによる国家財政の損失は

 

日米戦争の敗戦で損失した800兆円より多い、1400兆円の損失となり

 

回復させるには、日本は戦後復興より、更なる長期間の時間が必要となりましたと結んでいました

 

佐々木が歴史を学んでよく感じる事は

日本の悪癖です  当然その報いは

 

この事を歴史から学んで 忘れてはいけない と感じています

 

ちなみにアメリカのような超大国には

こういった文化の国が国際競争の相手でもあるんです

 

 

世界には、狡猾というか、ずる賢く 長く繁栄している小国もあります

 

 

先の大戦(第二次世界大戦)でも両隣の国は、占領降伏や敗戦となったのに

 

その国は、中立国として上手く立ち回りました

 

そして現在では、軍事産業製造輸出国なのにエコロジーな国、幸せの国のイメージとなっています

 

 

最近は、SDGs 達成率が世界1位とのイメージ戦略が更に成功しています

 

しかし現実は、化石燃料を使わず環境エネルギーだけを使用するという

 

スウェーデン政府が100%出資する大手電力会社が

 

実は、ドイツの練炭火力発電を3か所買収し、自国へ送電&使用していました

 

またその練炭発電所は、ドイツが使用を止めた程旧式で、

 

EU全体の中でも、4番目の二酸化炭素排出量の多い発電所でした

 

その事実が2016年にリークされると、スウェーデン政府は、廃止せずにチェコに売却するという

 

他国に問題をなすりつけするという商魂たくましい振る舞いで居直りました

 

あと1980年代に、2010年までに原発を全て廃止すると宣言され、世界から賞賛を受けました

 

 

しかし2022年の現在でも 原発は持続可能なエネルギ-として全電力の30パーセントを発電し。使用しています

 

(スウェーデンの人口は神奈川県民の数と同じくらいで 原発10基も稼働しています )

 

結局 脱原発は宣言だけで、期限も延長を繰り返し、老朽化の2基を閉鎖した他は継続し、

 

更に今後は、新たな原発の新設も予定されています

 

なぜ日本より人口が少ないのに?原発を増設?

 

答えは、年間340億ワットの電力を再生可能エネルギーへの変換が立ち遅れている近隣国に電力を輸出し大きな利益を得ているからです

 

この事柄に対して、近隣諸国は、その場の状況しだいてコロコロ方針を変える

 

イメージ重視のスウェーデン人の国民性をよく表していると揶揄しています

 

 

写真の彼女の影響力は、年々強大となっています

 

でも彼女は、自国スウェーデンのように、全電力の30%を原子力にすれば良いとのアドバイスは、絶対に言わないと思います

 

環境ビジネスに熱心な自国の政府が許さないからではとも思っています

 

まとめ

 

佐々木としては、日本もこれからは 世界の狡猾な国を見習って もう少しずる賢くなってはと思っています

 

明治維新以降 近代での日本の歴史は、馬鹿正直で勤勉な一面もあるが、調子が良くなると

 

羽目を外し過ぎて、急上昇の後に墜落するような事を繰り返しているように感じています

 

 

JPモルガンのジャック・ワッズワース氏が番組の最後に

笑いながらの強烈な一言を言い残しました(自分たち=日本人)

 

 

佐々木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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