年末恒例 アーカイブ記事 以前に書いた記事の再掲載です
Amazonなどで一般販売されているホワイトニングは本当に白くなるのか?
皆様も歯医者に行かずに手軽に、歯を白くしたいとの思いがあるのではと感じています
そこで、Amazonで高評価レビューの多いホワイトニング製品を医院で購入、検証してみました
製品は、海外のドラッグストアなどでよく見かけるフィルムタイプです
箱の中には、2週間分のフィルムが入っていて 価格は2052円でした
販売元は一応国内でしたが、製造と販売会社は中国か台湾かと思います
ここで少し、ホワイトニングの安全性について説明します
ビジネス目的ではない、歯科医師としての見解です
上の写真の芸能人が宣伝している商品や、エステサロンやドラッグストアでするセルフホワイトニングも同様で
一般で認可・販売されているホワイトニング剤の成分は、食品添加物となります
食品添加物とは、野菜や果物などの見栄えを整えたり、消毒効果を狙って付与される
塩素系漂白剤と白色効果の合成着色料です
塩素系漂白剤や合成着色料は、食料品の成分表示に意外と多く明記されていますよ
漂白剤は、毎日飲む日本の水道水にも塩素系漂白剤として使用されています
白色の合成着色料は、乳製品やホワイトチョコレートなどクリーム色から鮮やかな白色へ着色するために使用されています
食品添加物の安全性ですが、ゼロリスクを求める方には、お勧めできないと思います
オーガニックや自然食品に重きを置くと、美白商品は使用されなくなるのと同じかと思います
しかしこれらの食品添加物は、国が認可している商品でもありますので、
全体の需要は今後も増加していくと思っています
ということで理屈は、食品に使用する漂白材と白色効果の合成着色料で歯を白くしているということです
ですので、効果や持続性は、それなりということが解るかと思います
ちなにみに歯医者で使用される、ホワイトニング剤は、
過酸化水素や過酸化尿素となり、食品添加物よりも歯や全身に対する為害性や毒性は強くなります
副作用は、知覚過敏や歯髄為害性などがありますが、
佐々木の経験から感想では、ホワイトニング後 数年~数十年後に起こる歯の弱体化と酸による乾燥からの細かい歯の亀裂です
佐々木は、1996年頃 日本にホワイトニングが広まった頃から施行してきました
しかし、ホワイトニングをされた患者様の予後を観察した結果、上記のような為害性と毒性を感じていますので
15年程前からは、歯科医院でのホワイトニングの危険性を説明し、それでもホワイトニングをしたい方のみ施行しています
では前置きが長くなりましたが、Amazonホワイトニングの実践です
まずは、2週間のコースで、半分の1週間後の比較です
正直な感想は、撮影時の明度の差かなと疑う程度の変化でした
そして購入したシート全部消費した2週間後です
モニターしてくれた当院スタッフの感想です
「天候や光の入り方などで比較するのが難しいですが 白くなったー!といった感動はなかったです。」
正直な感想だと思います
この結果は予想できていましたが、一般の方には、なかなか予想しずらいと思います
それだけ、ホワイトニングビジネスのアピールが巧妙だという感想です
では、もう少し解りやすく、イメージしやすくします
今でも合成着色料が舌などにつくことは、皆様経験あると思います
それの白色着色料が、一般で買えるホワイトニングの主成分となりつつあります
漂白剤だと副作用の知覚過敏が懸念されます 少しのリスクを負うことも嫌う昨今の風潮から
一時的に歯を着色させる、白色合成着色料の配合が年々増加しています
どこかの歯磨き粉のCMで
「知覚過敏の予防もできて、ホワイトニングもできる、一石二鳥で私にピッタリ」と人気芸能人の方が毎日宣伝していますね
重ねて説明しますが、漂白剤も合成着色料も国が安全範囲内と認可しています
それでもゼロリスクを求める方には、お勧めできないのがホワイトニングです
まとめ
50歳を過ぎた佐々木は、大学の同級生の歯医者に合うと よく言われる事があります
同級生歯医者 「 おまえホワイトニングしてるやろ!!」
佐々木 「 いやしてへんで でもな1日6回は歯間ブラシと歯磨きしてるで」
同級生歯医者 「アンミカとかの歯磨き粉使ってるやろ」
佐々木 「 いや妻がスーパーの安売りの時に買ってくるクリニカやで 」
同級生歯医者 「 …………..”(-“”-)” 」
佐々木 「 オレ毎日コーヒーブラックで5~6杯飲むねん せやけど6回歯磨きしてると クリニカのフッ素で毎回コーティングされるから茶渋やステインもつかへん」
同級生歯医者 「 …………..”(-“”-)” 」
佐々木 「おまえが間違うほど 日々の歯磨きの回数って バカにできへんよな」
同級生歯医者
佐々木が同級生歯医者との会話で 昔からよく言われる言葉です お粗末でした。
佐々木