大統領就任時の約束で、「政権発足100日でワクチン1億回接種」を掲げた公約が
結果100日で、倍の2億回接種を実現させました。改めてアメリカの国力の大きさを実感しました
そんなバイデン大統領就任100日目の施政方針演説は驚くことばかりでした
それは資本主義の王者として、共産主義政策と忌み嫌っていた公共事業投資を大幅に採用し、
雇用を確保して格差是正を促すという政策です
その投資額は、日本の国家予算を全て合わせても、軽く上回る金額で、
本気度がうかがえる内容でした
高速道路は、何処もボコボコでパンクが日常
多くの電柱も街灯もいまだに木製のまま 「映画バックトゥザフューチャー」時代のままです (^-^;
水道管もいまだに、鉛含有のままで健康被害と汚染が改善されない住宅環境です
アメリカは、日本の昭和時代と同等レベルの公共事業で立ち止まっているのが山ほどあります
そして その財源確保は、富裕層からの増税で補い、年収4000万円以下の中間層から下には増税しないという明瞭回答でした
これには正直「凄い!!」と唸ってしまいました
まさに大恐慌時代に、民主党のルーズベルト大統領がおこなったニューディール政策(公共事業投資拡大で経済をV字回復)に近いものです
これが実現できれば、移民の貧困問題やノマドと呼ばれる季節労働者の方々も中間層になれる希望がでてきます
また幼少期の教育にもできるだけ政府が援助を行うそうで
保育園の低額化(日本と比べてかなり高額)など市民には嬉しい政策が目白押しでした
あれ? これだとトリクルダウンができなくなり、企業はリストラを増加させ失業者が増え、不景気が加速するのでは?
佐々木も数年前までは、同じような感想を持っていました
しかし、映画「ノマドランド」でも触れられていますが
実際 これまでトリクルダウンの傾向はなく、ただ富裕層の間だけで富が分配されているアメリカの現状があります
GAFA(ガーファ)と呼ばれるアメリカ発のイノベーション企業や世界有数の大富豪投資家が集まるアメリカですが
自由経済では、タックスヘイブンへの租税回避などで一向に格差が是正されない現状となっています
それなら少し昔に立ち戻って、共産主義の良い面だけ取り入れてみようという
今回の試みは、今後再びアメリカの繁栄を予感させるに十分な政策と感じました
そして そーなると日本の問題点が気になります
少子高齢化の加速やイノベーションやユニコーン企業が育たない
いわゆるダイバーシティー マネジメントできない社会構造(事なかれ主義)です
年功序列の気質や是正されない男女間格差などによる問題が多々あると思っています
今回はバイデン大統領になって、アメリカが かなり大胆な政策転換をしたことで
日本の立場が、今後さらに苦しくなる未来が予感できる一面があると感じています
佐々木