今年のアカデミー賞有力作品で話題の映画 「ノマドランド」です
映画の前評判だけだと、特に観る予定もなかったのですが、
映画には原作本「ノマド」があって、原作は映画と180度違う内容ということを知り
最近原作本を読みました
内容は、ノマド = 最低賃金で働きながら、路上で生活する季節労働者(放浪者)という厳しい現実でした
アリカンドリームという華やかな世界があり、誰もが一度は憧れるのですが
内実は、その何倍もの厳しい格差社会のアメリカを再認識する内容でした
本の内容とは関係ないのですが、私が数年前から観ていた日本人の人気女性ユーチューバーがいます
彼女は、若くしてアメリカに留学し、苦労の末、大学&大学院を卒業し、博士号まで取得をされました
しかしコロナ禍の影響か、就職面接はことごとく落ち、何処の企業にも就職できませんでした
苦学して得た実績が役に立つことはありませんでした
その後彼女は、高額な奨学金返済に苦しむこととなり、
このままいけばエッセシャルワーカーかノマドになるのではと心配していました
結果彼女は、日本の家族の元に帰国するという選択となりました
彼女のような運命は、アメリカでは珍しくないことだと思います
見たくない、聞きたくないことは避け、弱者に寄り添う社会という耳心地の良い言葉が聞こえてくる現代社会かと思います
本の帯に、「希望は路上にある」と書いています、また映画だけを観ると、ノマドっていいかも
人間本来の生き方はノマドかもなんて思うかもしれません
原作を読んだ者としての感想は、現実はあまくないです
佐々木は、自分がいつ季節労働者になってもおかいしくないのが現実だと思っています
家族を巻き込ませないために、見たくない、聞きたくないことも情報として知ることで
防げる未来が沢山あると思っています。
佐々木